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研究会の趣旨
ニホンザルの野外研究に携わっている人は多く、研究の分野も多岐にわたります。一種の野生動物を対象に、これほど多くの研究者が研究しているのは、希と言ってもいいでしょう。この恵まれた状況を生かし、様々なフィールドの研究者が交流し討論できる場を作りたいと考え、昨年11月に、第一回のニホンザル研究セミナーを京都大学・人類進化論講座で開催しました。今回は、霊長類研究所・共同利用研究会として、犬山で開催することになりました。
本研究会では、大学院に在籍中の若手研究者を中心に研究発表をしていただきます。さらに、それぞれの発表に対して、専門の近い中堅の研究者にコメンテーターとしてご意見をいただく予定です。発表される方々は、今、最もよくフィールドで調査をしている方々であり、興味深いお話が聞けることと思います。また、多くの専門家との議論は、発表者はもちろん、参加者の方にも刺激になることと思います。
このような議論の場がきっかけとなり、新しい問題を提起や、研究の活性化につながっていけば、これに優る喜びはありません。みなさまのご参加をお待ちしております。
(杉浦秀樹、室山泰之、鈴木滋)