京都大学霊長類研究所共同利用研究会
熱帯林は多様性が高く、霊長類は多種が同所的に共存することが普通です。そこでの種間関係は、生活場所、食物資源、コミュニケーションや繁殖をめぐって協力的なものから否定的な関係までさまざまです。たとえば、複数種が混群や雑種をつくる場合から、捕食被捕食関係や、排他的な時空間の利用まで、地域や種構成や植生などによって大きく異なっています。これまで、多くの種類の霊長類がさまざまな熱帯林調査地で研究されてきましたが、こうした種間関係のバリエーションの大きさと共通する特徴の理解は、これからの課題です。この研究会では、さまざまな地域の研究者から種間関係の報告をしてもらい、霊長類の同所的な共存についての発展的な問題の発見をめざしたいと思います。 <プログラム> 2月15日(金)午後 13:00〜18:00 座長:鈴木滋(京都大) 2月16日(土)午前 9:00〜12:00 座長:竹ノ下祐二(京都大) 2月16日(土)午後 13:00〜16:00 座長:古市剛史(明治学院大) コメンテータ:稲葉あぐみ(神戸学院大)、大澤秀行(京都大・霊長研)、黒田末寿(滋賀県立大)竹元博幸(京都大)、田代靖子(京都大)、中島美冬(東京大) 世話人:大沢秀行、丸橋珠樹 |