事業報告
事業番号:24-J004
マレーシア領ボルネオ島・サバ州のダナムバレー森林保護区の調査報告
報告者: 前田 典彦
期間: 2012/11/19 - 2012/11/27
ダナムバレー森林保護区は広さが438平方キロメートルで低地性熱帯雨林が多く広がっている。その中の宿泊施設である「ボルネオレインフォレストロッジ」を中心に、セルフ・ガイドトレイル、ナイトトレイル・サファリを行い、行中の動植物を観察・追跡した。森に精通したガイドは様々な動物・昆虫・鳥等を、滞在している京都大学の研究者「金森研究員」からはオランウータンの追跡や様々なコーディネートをしていただいた。 オランウータンの行動や採食方法など直に目撃できたことは、チンパンジーを飼育する上で設備や部材などを考慮する良い材料になったと感じる。見て気づき驚いたのは、非常に不安定な場所でも、問題無く行動し暮らしていることである。オランウータンだけで無くカニクイザルもである。施設を設計する際は安全などを考慮してがっちりしたものを構想しがちだが、不安定な場所もサル達にはあっても良いのかと認識した。はじめて野生の類人猿を間近で観察できたことは、類人猿を飼育する立場として非常に有意義だった。
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