事業報告

事業番号:20-058

エジンバラでの国際霊長類学会に参加、ウガンダ共和国でカリンズ森林保護区の研究・環境教育・エコツーリズムに関する会議に出席及び調査

報告者:古市 剛史

期間:2008/08/01 - 2008/09/26

2004年以来、HOPEの支援を受けて続けてきたコンゴ民主共和国のボノボの生態と保全に関する研究成果の発表と、ボノボの比較研究に関するマックスプランク研究所の研究員との打ち合わせを行うために、国際霊長類学会大会の開催されるイギリス・エジンバラを訪問する必要があった。カリンズ森林保護区のチンパンジーの生態に関する研究、エコツーリズムの補助、植林作業の視察と、同国森林局と共同して進めているカリンズ森林の保全のためのプロジェクトの打ち合わせのために、ウガンダ共和国カンパラ市とブシェニ県を訪問する必要があった。

8月4日:国際霊長類学会で、以下の2つの研究発表を行った。

- Influence of sex difference and estrus state on the ranging pattern of chimpanzees in the Kalinzu Forest, Uganda.

- Roles of longterm research for conservation of bonobos at Wamba: How it supports coexistence of local people with bonobos.

8月5日:マックスプランク研究所の研究員と、類人猿の生息状況に関するデータベース構築についての打ち合わせを行った。

8月11日:ウガンダ、カンパラ市の森林局で、カリンズ森林の研究・環境教育・エコツーリズムプロジェクトに関する打ち合わせを行った。

8月13日〜23日、9月21日〜23日:ウガンダ、ブシェニ県のカリンズ森林保護区で、チンパンジーの採食行動に関する調査、エコツーリズムプログラムの補助、植林作業の視察等を行った。当初のHOPEによる出張予定の日数より長くなったため、8月24日〜9月20日は、科学研究費補助金による現地調査に切り替えた。

8月23日:ウガンダ、ブシェニ県の森林局事務所で、カリンズ森林の研究・環境教育・エコツーリズムプロジェクトのステアリングコミッティーに参加し、報告と討論を行った。


ヘキサチューブを使ったカリンズ森林保護区の植林事業


カリンズ森林保護区におけるエコツーリズムプログラム


カリンズ森林保護区から持ち出される木炭

HOPE Project<>