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事業報告

事業番号:20-048

第6回欧州神経科学フォーラムへの参加

報告者:脇田 真清

期間:2008/07/12 - 2008/07/18

第6回欧州神経科学フォーラムにおいて研究成果を発表した。運動性言語野であるブローカ野は他者の行為を観察する際に活動することが知られている。従来、この行為の観察モダリティーにおいて、ブローカ野の活動は他者の意図の理解が反映するとされてきた。しかし、ブローカ野は言語処理モダリティーにおいて統語処理と意味処理に関連する階層構築と作業記憶に関わることから,観察モダリティーにおいても、ブローカ野の活動には、要素的な身体の運動が統合され意味のある行為が構築される過程が反映されると仮定できる。こうした仮説に基づき実験を行い、言語や音楽の知覚も行為の理解もブローカ野における処理機構は同じであり,他者の意図や心の理論で説明する必要の無いことを証明する結果を得たため、成果を発表した。また、この学会においてAngela Friederici氏の言語処理における階層処理と作業記憶の脳内機構に関する講義を聴講する機会に恵まれたことは有意義であった。


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