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事業報告事業番号:20-038 第22回国際霊長類学会に出席、発表のため 報告者:伊藤 麻里子 期間:2008/08/03 - 2008/08/10 申請者は、霊長類の生殖生理学とくに、オスのニホンザルの精巣機能に重要な役割を演じているインヒビンという糖タンパクホルモン動態について研究を行っている。本事業の目的は、これらの研究した成果を国際霊長類学会で発表することである。今回、研究成果を発表することにより国内外の研究者からの貴重な意見をきいたり、他の研究者の研究発表をみることにより研究の視野を広げたり、さらに他の研究者との交流を深めることにより国際霊長類学会でなければ得られない貴重な情報を収集するために、本事業に応募した。これにより得られた情報等は、今後の研究活動に役立てることが出来る。 エディンバラにて2008年8月3日から8月8日まで開催された第22回国際霊長類学会に参加し、研究発表を行った。筆者らは主にマカクザルの生殖生理学を内分泌学的に研究しているが、今回は「Time course of changes in plasma inhibin B level in male Japanese macaques (macaca fuscata)」というタイトルでポスター発表を行った。ポスター発表会場では、霊長類精巣の組織学を行っている研究者に、マカク精巣組織における各種固定液の利点と欠点、固定処理後から包埋過程での脱水プログラムのあり方、薄切後の組織伸展時の温度等紹介していただき非常に有意義であった。今後、教えていただいた手法を取り入れ、さらにマカクサルを中心として研究を進めたい。また、手法だけではなく、霊長類の最近の生殖内分泌学的な研究動向および成果など有益な情報が得られたので、今後の研究計画を立てる際に役立てたい。
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