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事業報告事業番号:20-011 スリランカ霊長類の広域分布調査及びインド北部部に生息するマカク属の野外観察 報告者:ハフマン、マイケル A. 期間:2009/02/18 - 2009/03/23 今回の主な調査は2004、2006年に訪問できなかった地域を中心に調査を開始した。アンケートによる調査の予備結果(Nahallage and Huffman, 2007; Huffman and Nahallage, 2007)に基づき、亜種同士のハイブリッドゾーンや未確認地域を視野に入れて調査すべき場所を含んで以下の調査を2009年2月18日〜3月12日に渡って、スリランカ北中央部地方で行った。スリー・ジャヤワデネプラ大学(コロンボ市)講師ナハラゲ氏、同大学の教員も一名や野生動物局の研究者と共同で行った。2月18日〜21日コロンボ(大学での研究打ち合わせの実施);3月22日〜3月3日(調査の実施)。 今回の調査対象地域は、霊長類の密度鵜が高いとされているNorth Central県にある各国立公園及び文化保護地区(Minneriya NP, Giritale WTC, Wasgamuwa NP, Anuradhapura Cultural Heritage Zone)やそれをつなぐ道路沿いの農村落であった。前回と同様、移動中は指定のアンケートを用いて農民に対する聞き込み調査と生態観察を行い。記録項目(方法):群れ発見(GPSで記録N= 47箇所・ポイント)、個体数、亜種の身体的特徴(写真、記述)、生息地の生態的特徴(海抜、植生等)、糞採集(DNA解析N= 25, 寄生虫同定 N= 25 サンプル)の回収ができた。3月4日〜11日にかけて、観察記録と標本の整理、スリー・ジャヤワデネプラ大学・学部生に基礎霊長類学の講義や行動観察実習をNahallage先生と共同でおこなった。 3月12日〜22日にかけて、バンガロール市にあるNational Institute of Advanced Studiesを拠点にし、セミナー参加、研究員指導等、情報交換を行い、北部デェリー市周辺に生息しているアカゲマカクの野外観察を行った。
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