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事業報告事業番号:20-005 第8回ヨーロッパ野生動物医学会における発表 報告者:佐藤 至 期間:2008/09/30 - 2008/10/11 ヨーロッパにおける野生動物の感染症発症に対する危機管理の勉強並びに野生動物種の生息地域を如何に把握すべきかについて申請者の発表データを基に学会会場にて論じることを目的とした。 第8回ヨーロッパ野生動物医学会(10月2〜5日、クロアチア共和国、ロビニ)において、動物虐待事例を中心として被毛からの動物種特定に関する形態学的並びに分子生物学的アプローチ方法を発表した。被毛の形態学的特徴は科の段階で類似性を示し、種特定には困難であるが、毛幹部からでも抽出可能なミトコンドリアDNAのチトクロームb領域におけるSNPs解析により科、種の特定が出来ることを報告した。近年、小さな霊長類を含む野生動物のペット化が広がる中、飼育環境や飼主のマナー悪化などから虐待事例が散見されている。加えて、希少動物種の密輸や毛皮加工品等の阻止/摘発にも被毛からの動物種特定が重要であること、そのデータベース構築に向けてヨーロッパ各国の研究者と意義ある意見交換がなされた。
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