事業報告

事業番号:19-060

HOPEシンポジウム2007「人間の進化の霊長類的起源」での講演にRoscoe Stanyon氏招へい

報告者:平井 啓久

期間:2007/11/15 - 2007/11/21

シンポジウムでは「マカクゲノムの細胞遺伝学:起源、標識順序および新セントロメア」タイトルの講演をおこなった。まず霊長類の染色体進化について自身の過去の成果を用いて概括し、その後の染色体進化解析の技術的進展を示した後に、その新しい技術を用いてゲノム解析で明らかになった遺伝的試料をプローブとして解析したセントロメアの移動とその進化に関するデータを報告した。それは染色体の再配列がともなわない神秘的なもので、今後の研究の進展が期待されるものであった。さらにヒトの類似のセントロメアの移動との比較から、ヒトの病気にともなって起るセントロメアの移動の変異に進化的意味づけする緒を示唆するものであった。その新しい成果に関するデータに対する多くの質問が示され、有意義な議論が行われた。Stanyon氏はその他の講演(マカク類の化石進化、テナガザル類の社会生態、テナガザル類の保全など)に対しても活発に質問を行い、多くの展望を示唆した。また講演時間以外でも多くの研究者と議論を行い、人類学の造詣をもとに霊長類進化に関する意見交換を積極的に行った。


Roscoe Stanyon

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