事業報告
事業番号:19-054
チンパンジーの文化に関する共同プロジェクト、ラウンド2
報告者:中村 美知夫
期間:2007/10/12 - 2007/10/17
複数のチンパンジー調査地の研究者が一同に会して、チンパンジーの文化的多様性を把握するための会議をおこなう必要があったため。
チンパンジーの文化的行動の検討のため、12箇所の野生チンパンジー調査地から代表者が集まった。 参加者は以下のとおり。A Whiten(統括)、W Wallauer(ゴンベ)、C Boesch(タイ×2)、N Newton-Fisher(ブドンゴ)、M Muller(カニャワラ)、K Langergraber(ンゴゴ)、T Humle(ボッソウ)、古市剛史(カリンズ)、C Sanz(グールゴ)、W McGrew(アシリク)、J Pruetz(フォンゴリ)、中村美知夫(マハレ)。 文化的行動の候補として作成された全517個の行動リストから、抽出したリスト(いずれかの調査地でほとんどの個体について観察され、いずれかの調査地で完全に不在のもの)200個あまりについて一つずつ再検討をおこなった。 行動のコーディングは原則観察に基いて保守的におこなうことが確認され、各行動について、定義があいまいなものや、よく分からないものについてはその場で全員が理解するまで検討をおこなった。さらに、各行動についてデータの信頼性について各自が0-3の4段階で判定。最終的に、全員の信頼度が低いものは候補から外される。
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