事業報告

事業番号:19-014

第37回北米神経科学学会大会に参加、発表

報告者:大石 高生

期間:2007/11/03 - 2007/11/10


米国サンディエゴ市にて2007年11月3日から11月7日まで開催された第37回北米神経科学学会大会に参加し、第一著者として7日に1演題、共著者として4日に3演題の合計4演題の発表を行った。発表内容は、マカクの脊髄におけるGAP-43免疫陽性構造が何に由来するかの伝達物質関連物質に着目した推定、脊髄損傷を受けたマカクの大脳皮質運動関連領野におけるGAP-43遺伝子発現の増加、大脳皮質運動野手指領域に損傷を受けたマカクの精密把握運動回復に対する訓練の効果、マカクの前頭前野、運動前野、一次運動野における遺伝子発現の違いの網羅的解析である。脊髄前角において、GAP-43と各種抗原の二重染色を行った結果、GAP-43と多く共存していたのは、vGluT1、CaMKIIαサブユニット、5-HTであり、vGluT2、vGAT、vAChTは共存がほとんど見られなかった。このことから、正常なマカクの脊髄前角におけるGAP-43免疫陽性構造はvGluT1陽性神経終末を有する皮質脊髄路と、5-HT陽性の縫線核を起始とする下行線維であることがわかった。


ポスターを貼り終えた後、共著者の肥後君が撮影。
写真がメインであったため切り貼りをしたが、ポスターの9割以上は大判の一枚物であった


サンディエゴにほど近いラホヤにあるソーク研究所に留学中の森君、
産総研の肥後君、村田さん、基生研の高畑君と会食。
大脳皮質領野特異的な遺伝子やウイルスを用いた
脳へのマーカー分子導入の話で盛り上がった。

HOPE Project<>