事業報告
事業番号18-018
人類学のフィールドワークに関するシンポジウム出席
報告者:山極 寿一
期間:2006年05月04日 〜
2006年05月08日
オックスフォードブルックス大学
近年の学問や方法論の多様化に伴い、霊長類学や人類学の新しい方向性を学際的に模索する必要がある。Malinowski以来の社会人類学の伝統をもつオックスフォード大学の人類学部で生物人類学と霊長類学の方法論や社会人類学への貢献を討議する国際シンポジウムに参加し、これまで日本の霊長類学が実施してきた長期研究のテーマと方法論を検証し、新しい学際的なテーマや連携の可能性を探ることを目的とした。
オックスフォード大学の人類学部で開催された「Fieldwork:
Examining its practice among biological anthropologists and primatologists」というシンポジウムに参加し、京都大学の自然人類学・人類進化論研究室がこれまで実施してきた霊長類学と生態人類学のフィールドワークについて報告し、人類の定義や人類の普遍的な特徴について日本の学者がフィールドワークを通して明らかにしてきた成果を述べた。日本のフィールドワーク、とくに京都大学のフィールドワークは欧米の大学が行ってきたものとは異なっており、その長所や短所についても多くの議論があった。今西錦司や伊谷純一郎が果たした人類学への貢献についても討議した。
Conference1
Conference2
HOPE Project<>
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