事業報告
事業番号17-102
ドイツ、ベルリン自然史博物館での現生霊長類および食肉類の頭蓋骨の研究、ならびに管理・保管方法の調査
報告者:茂原 信生
期間:2006年01月21日 〜
2006年01月29日
ドイツ、ベルリン自然史博物館
ベルリン自然誌博物館は、古くから哺乳類資料、特に骨格の資料を収集しており、世界有数の量を誇っている。現在、日本ではとうてい出来ないような質的、ならびに量的な研究資料があり、比較研究資料として非常に重要である。また、その保管方法などの調査は今後の霊長類資料の管理・保管に大いに役立つ。
自然誌博物館では、哺乳類部門の担当者であるRobert
Asher 博士、ならびにPerter Giere博士に資料を紹介していただいた後、その資料の保管方法、使用規約、および台帳の記載方法などを視察した。
今回は主に霊長類の頭蓋骨標本の研究を行った。その中でも原猿類を中心として頭蓋骨の計測、写真撮影を行った。また食肉類標本に関しても側面、上面、底面の撮影を行い、CRT画面上での計測が可能なような写真を得た。分析は現在実施中である。 標本の管理に関しては、その標本箱の形状やロッカーの調査を行った。また、哺乳類の胎児の切片標本を利用した今後の日独の共同研究の可能性についての情報を交換し、 ドイツ考古学研究所では、比較資料の保管、収集についての意見交換を行った。
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