たいていのほ乳類の交尾は、妊娠する可能性の高い排卵前後にのみ行われます。
ボノボのメスでは、月経周期46日のうち、約半分の20日前後、性皮がまりのように腫れあがります。この性皮の腫れた期間、メスは発情してオスとの交尾を行います。排卵は通常この性皮の腫れている期間の最後の方に起こりますが、ボノボの交尾の多くは、妊娠の可能性の少ない期間に行われています。
また、ボノボでは、妊娠中や出産後排卵のまだ起こっていない時期にも交尾をすることが知られています。
ボノボは、オスメス間に行われる交尾以外にもさまざまな性行動を行います。これらの行動は、個体間の社会関係を調節する役目があるといわれています。:ホカホカ、尻つけ、コドモの性行動
ホカホカ (GG Rubbing): おとなのメス同士がお互いの性皮をこすりあわせる行動 | |
尻つけ (Rump-rump contact):おとなのオス同士が尻をこすりあわせる行動 |
|
未成熟個体の行う性行動:性成熟に達していない個体が行う性行動 |